学社連携・融合事業が市内全小・中学校実施となってから4年目を迎え、各学校で地域性を生かした事業や独自 の事業など、さまざまな事業が実施されております。
さて、先に開催された市学社連携・融合会議において、平成20年度事業の実施報告がありました。今回はその内 容を中心にお知らせします。今後も、この「学社連携・融合通信」を通して、学社連携・融合に関する情報(特色ある 事例や先進事例等)、また、昨年度より取り組んでおります「学校支援地域本部事業」に関する情報等を随時提供して 参る予定です。
◇ 平成20年度実施事業について(1,415件)
実施事業数は、小学校が1,041件、中学校が374件となっており、小・中学校とも、教科別では「総合的な学習 の時間」、連携・融合先別では「地区団体」、取り組み形態別では「講師型」が多い状況です。
第9号 平成21年7月
発 行 いわき市学社連携・融合
会議
体育以下については、理科21件、地域行事20
件、読書タイム17件、音楽15件、英語12件と 続く。
部活動以下については、特別活動・生徒会活動・
PTA行事が5件で続く。
前年度と比較して、PTAが21件、企業が17
件、各種施設が15件、地区団体が12件増えてい る。
前年度と比較して、企業が29件、地域人材が
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事業の成果と課題について(平成20年度事業実施報告書から)
成 果 課 題
児 童 ・ 生 徒
① NRTテストの結果も向上するなど、体験活動 が児童の学力を高めてきている。
2 複数の講師の方に授業に入っていただくこと により、一人一人の児童に対するきめ細かな支 援ができ、学習活動が充実した。
3 学習の内容と体験が一致しているので、体で 感
じたことを学習に生かすことができる。 ④ 講師の専門的な講話や地域の人々とのふれあ
い等の活動が、進路決定の際のきっかけとなっ た生徒もおり、実りの多い体験ができた。
① 児童の主体性を持たせるために、調べ学習を大 切にし実施後に疑問に思ったことを調べる追求活 動を行っていきたい。
② 子どもたちが自ら連絡をとったり、相談したり する時間を持つ必要がある。
学 校
① 教師も新たな感動を得ることで教材観、指導 観が変わってきた。
② 公民館がコーディネート役をしてくださるこ とで、学校では分からない人材や内容、また様々 なノウハウを提供してくださる。
③ 教育課程に明確に位置づけ、組織的・継続的 に実施した結果、児童の知識・理解、興味・関 心・意欲が高まり、日常の学習や生活に有効に 生かされた。
① 毎年固定化した内容なので、マンネリ化しない ように計画段階で児童・生徒と話し合い、工夫し た計画を立てていきたい。
2 新学習指導要領における授業数の増加に伴い、 事業を厳選する必要がある。
3 教師間で活用の仕方にまだまだ温度差があり、 実施回数にも差が生じている。
④ 学校と連携・融合団体を結ぶ公民館のコーデ ィネート機能がもう少しうまく機能するとよい。
連 携 ・ 融 合 先
① 歯科衛生士を招いての歯磨き教室や栄養士を 講師にした栄養教室等を通じて、学校が地域の 方々に対し、学習する場を提供できた。
② 公民館主体の事業に関わるようになり、それ らの事業に参加する生徒が増えた。
① 計画を立てたり打合せをしたりする時間がもっ と欲しかったという反省があった。
② 「講師型」の場合、児童の課題意識を高めること と、講師に全部語ってもらうのではなく、調べる きっかけを与えてもらいたい。
前年度と比較して、地域活動型が48件、交流